宿主つれづれ日記
72年前のシルクハット

写真の人力車の手前に写っている黒いシルクハットは、今から72年前の昭和11年に作られたものらしいのです。

帽子の内側に「昭和11年○○大演習 観艦式記念 海軍省」の刻印がされています。(○○は判読不明)
また、製造元の Mitsukoshi のネームも入っています。

恐らく、先々代あたりが、その観艦式に招待されて出席した際の記念に頂戴してきたものと思われます。
さすが三越製とあって作りは非常にしっかりとしており、70年以上経った今でも痛みはほとんどなく、十分に使用に耐えられる状態です。

帽子の右下に写っているのが、この帽子の専用ケースで、これまた牛革を使用した非常に頑丈なしっかりとした作りになっています。内部の緑色に見える部分に帽子が逆さまにぴったりと収まり、蓋をした上で革の帯をかけ、錠までかけられるようになっています。大変に貴重なもので、大事に扱われてきたことが想像されます。

このシルクハットと人力車を見ていると何だか、立派な口髭を蓄えてステッキを持った紳士がシルクハットを被り、人力車に腰掛け微笑んでいる姿が見えてくるような気がしてならないのが不思議です。

 

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